見た目だけじゃない!子どもの好き嫌い

食べ物の好みはひとそれぞれ。
子どもだけでなく大人でも苦手な食べ物はありますね。
ところで、好き嫌いは何で決まるのでしょうか。
今回は子どもの好き嫌いの「嫌い」にスポットを当ててご紹介します。

【食べる】

母乳や粉ミルクなどから始まった食事はやがてさまざまな食べ物を摂取するようになります。
人は食事をする際、たくさんの感覚を使います。
まずは、「五感(視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚)」
目で視て匂いを嗅ぎ、その食材に触れ、味や噛んだ時の音を聴き食事を楽しみます。
そして口に入れた時に感じる味で、自分にとって好ましいのかそうでないのかを判断します。
その時に感じる味を「五味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)」といい、甘味や塩味・うま味は成長に必要な成分に多い味、酸味・苦味は腐敗や毒など、体にとって危険を感じる味として認識します。
危険を感じるというのは大げさだと思われるかもしれませんが、自然の中で生きていた時代には、自分の舌で判断することが今よりとても重要でした。
食べるは命を繋ぐこと。
さまざまな経験をすることで好き・嫌いが出てきます。

【嫌いの要素】

酸味・苦味は体にとってあまりよくないものということを進化の過程で認識したので、この2つの要素を持つ食べ物を「嫌い」と思う人は多いです。
野菜を例に挙げると、近年子どもが苦手な野菜として上位に来るのは、ゴーヤ・セロリ・春菊・ピーマン・モロヘイヤ・なす・しし唐・ねぎ(2018年タキイ種苗H.P.より一部抜粋)といった、「苦み」や「かおり」が強いものが多いですね。
ですが、この2つの要素だけで嫌いのすべてが決まるわけではありません。
子どもの嫌いには味のほか、「かたさ」や「見た目」・「はじめて」などが原因として挙げられることがあります。
大人でもゴリゴリとかたい食べ物は食べづらい、見た目(色や盛り付けなど)がよくないとおいしくなさそう…と感じますし、はじめて目にする食べ物を口にするのは勇気がいることもあります。
成長途中の子どもはそういった経験値がまだまだ浅いので、はじめて食べた時のイメージが悪いと嫌いに繋がりやすいです。


【嫌い克服のポイント

子どもの好き嫌いを克服するのは正直大変ですね。
成長してくると自我が目覚めてくるので、自分の意思がはっきりします。
「嫌だ!」と思ったらなかなか食べてくれません。
「栄養があるから」や「大きくなれないわよ!」といっても子どもには伝わりにくいです。
そこで、嫌いを克服するポイントをまとめてみました。

☆経験してみよう!
子どもは好奇心の塊です。
野菜や果物であれば「種から育てる」・「果物狩り」や「収穫体験をする」・魚などは「釣りに行く」・「鮮魚コーナーで魚を卸したり、お刺身にしたりしているのを見せる」・「家でやってみる」といった経験をすることで、興味が出て食べてくれることもあります。
普段の何気ない生活の中で、経験出来ることを探してみましょう!

☆作ってみよう!
自分で作ったものなら食べられるという話をよく聞きます。
私も実際に親子料理教室などで「普段レタスなんて食べないのに、自分でちぎったら食べてくれた!」・「小食で完食出来ないのに、全部食べられた!」といったことを伺ったり、目にしました。
親もうれしいですが、何より子どもの「自信」に繋がります
料理教室に行かなくても、家で一緒に作ったら楽しい思い出としても残りますね。

☆「味見」をしよう!
家族の食事を作る際に味見、していますか?
大人は大丈夫でも、子どもには「かたすぎる」・「噛み切れない」・「味が濃すぎる」・「青臭い」・「苦い」など、うっかり見落としていることがあるかもしれません。
また、子どもにとって「大きすぎる・小さすぎる(箸で掴みづらい)」ことも、食べづらさに繋がり、嫌いになる場合もあるので、気を付けたいポイントです。

ホウレン草や小松菜などはゆでたら水にさらすことで、「えぐみ」や「青臭さ」を感じにくくなります。
ピーマンは繊維に沿って切ると「苦味」が軽減できます。
肉や魚が苦手な場合は、肉の繊維を断ち切るように切ると噛み切りやすくなりますし、魚は皮を外してみると「生臭み」を抑えられるため意外と食べてくれます。

☆盛り付けを気にしてみよう!
豪華にする必要はありませんが、お皿の中が単色だと食欲がわかない場合もあります。
メインの皿に肉だけ、魚だけという時は、茹でたブロッコリーの緑・ミニトマトの赤をおいてみましょう。
皿の中が鮮やかになり、メインの食材もおいしそうに映ります。
添える食材はあまり手のかからないものにすると、長続きしますし、子どもが手伝えることも増えますね。

いかがでしたか。
上記に上げたことで好き嫌いが絶対なくなるわけではありませんが、参考になれば幸いです。
また、大人がおいしい!と言ったり、おいしそうに食べて見せることも重要です。
子どもの嫌いを好きに変えるのは大変かもしれませんが、一緒に楽しみながら改善していって下さいね。

Text by さゆり/食育インストラクター

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