胃腸が弱っているときは、やさしい食事で回復を目指しましょう【腸編】

胃腸が弱っているときは、やさしい食事で回復を目指しましょう【腸編】

「風邪からきているのかな。生理痛っぽい。食べすぎかしら」 お腹の調子の悪いときは身近な原因が思い浮かぶと思いますが、胃腸炎や肝臓などの内臓がシグナルをあげている場合も考えられます。
激しい痛みがあったり、なかなか治まらないとき、便秘と下痢を繰り返すときなど自己診断せず医師の診察を受けましょう。
腸といえば「食物繊維を食べればよい」と思いがちですが、原因によって対処法は様々です。

【腸の中はどうなってる??】

食べ物は胃で消化されてから小腸に送られ、栄養を吸収します。
その後、大腸に入り小腸で吸収しきれなかった水分とビタミンが吸収されて、残りは体外に出されます。
健康で規則正しい食生活をしている人の場合、食べ物が胃に入ると腸が活発に働き始め、1~2日かけて便として排出されますが、食べる量や回数が減れば腸の働きは鈍くなり、便が腸の中にとどまりやすくなります。
また、偏った食生活を続けたり、肥満や加齢などの理由で小腸での栄養吸収力が弱まると、食べたものが消化されないまま大腸に移動して便秘の原因となります
これまで腸の動きについてお話してきましたが、私たちの腸内には、良い影響を与える「善玉菌」、悪い影響を与える「悪玉菌」、善か悪か優勢な方に味方する「日和見菌」がいることも忘れてはいけません。
この菌のバランスを善玉菌が優勢になるよう整えると「快腸」につながります。
このように、腸内の菌のバランスが悪くなったり腸の動きが悪くなると下痢になったり便秘になったりします。
実は下痢にも便秘にも、それぞれ2つのタイプがあるのはご存知ですか?

【便秘の場合】

「弛緩性便秘」は腸の働きが弱くなり、便をうまく押し出すことができない便秘のことを言います。
これは、食生活が原因の場合が多く、食事の量や水分が足りていない場合、筋力の低下や運動不足などが考えられます。
改善するには、運動することと、腸に刺激を与えるものを食べるのがおすすめです。
朝、目覚めてすぐに水をたっぷり飲んだり、唐辛子などの刺激のある香辛料を料理に使ってみましょう。
「けいれん性便秘」ストレスや生活環境の変化、自律神経が乱れることなどで起こりやすい便秘で、便秘と下痢が交互に起こるのが特徴です。
この場合、腸に強い刺激を与えないよう香辛料やアルコール、炭酸飲料、油脂の多いもの、根菜などの不溶性食物繊維が多いものを食べすぎないよう注意しましょう。


【下痢の場合】

下痢は腸で水分が吸収されず液状の状態のまま排出された状態で、「急性」と「慢性」があります。
「急性」だと食中毒の場合と暴飲暴食が主な原因と考えられ、「慢性」のものは生活習慣やストレスなどが原因だと考えられています。
いずれにしてもすぐに専門医の診察を受けて指示に従っていただきたいのですが、それと同時に水分補給もしましょう。下痢の時はいつもより多量に水分が体外に出てしまうため、ミネラルバランスが崩れがちです。
できれば、室温の経口補水液やイオン飲料を飲みましょう。
症状がひどい場合は水分を補給することを優先し、食事を控えて回復を待ちます。
よくなってきたら消化のよい温かい料理を少しずつ食べましょう。
はじめはおかゆで、次第に白身魚や豆腐、小さく切ってよく煮込んだ人参などを少しずつ加えてもよいでしょう。
水溶性の食物繊維や乳酸菌はいずれの場合も腸の調子を整えるのに役立ちます
これらを積極的に食べ、栄養バランス良い食事と規則正しい食生活を心掛けましょう。

Text by ゆず/食育インストラクター

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