身近なひじきを知って美味しく活用しよう!

ひじきなど海藻は外国人からみると真っ黒で得体のしれないものだそうですが、日本人にはとても身近な食材です。
でも実は、意外と知らないことがあるかもしれませんよ。

【栄養業界が驚いた!!】

長年、ひじきは鉄分豊富な健康食材だと思われてきました。
実際に昔の食品成分表には他の食材に比べて鉄の値が高いと記されていました。
ただ、最新の食品成分表には「ステンレス釜」か「鉄釜」かで異なる栄養価が示されています。
この「釜」というのがポイントで、ひじきには収穫され商品になるまでに「茹でる」工程があり、そこで使用する釜のタイプを示しています。
その時にステンレス釜だと100gあたり6.2mgの鉄が、鉄釜だと58.2mgが「乾燥ひじき」に含まれると記されています。
これまでの常識を覆す食品成分表の改定に、当時は全国ニュースで報道されたほどでした。
また、2004年頃のイギリスで、ひじきにはヒ素が含まれているため食べないようにという勧告がでました。
それを受け、厚生労働省など日本の関係機関で、日本で一般的な調理工程である「水で戻して使用」する等で、どのくらい減少するか調査が行われました。
その結果、水で戻してその水を捨てるという通常の調理工程で、週に数回の頻度で食べるのであれば、上限量を超えないだろうとしています。
この食べる頻度や調理工程の目安などの調査結果は公表されていますし、内容の検討を継続しているとのことなので、気になる方は情報を検索してみましょう。

【ひじきの嬉しい栄養は】

通常の調理工程をすれば私たちに嬉しい栄養素がひじきに含まれていて、例えば、日本人が不足しがちな骨や歯をつくるのに欠かせないカルシウムが豊富です
骨は頑丈で一度つくられると「ずっと変わらない」というイメージがありますが、実は皮膚などと同じように代謝機能があり、少しずつ変化しているのです。
さらに、カルシウムは骨にしかないというイメージがありますが、血液中にも流れていて、血液を凝固させる働きや筋肉の働きをサポートする役割があります。
そのため、大人にとってもカルシウムは重要な栄養素で、1日600mg目指して摂るのがおすすめです。
なお、ひじき10g(大さじ3強)でカルシウム100㎎、どちらの釜でも同じ含有量です。
ちなみに牛乳に含まれるカルシウムは普通牛乳200mlで220㎎、無糖ヨーグルト200gで240㎎、小松菜などにもカルシウムが含まれているため、他の食材とうまく組み合わせて食べましょう。
このほか、抗酸化作用があり皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力をアップさせるβ-カロテンも豊富です。また、水溶性の食物繊維も含んでいます
ただ、甲状腺に持病をお持ちの方は、医師に相談したうえで摂り入れましょう。


【おすすめの食べあわせ】

せっかく摂る栄養ですから、効率よく栄養が摂れるようおすすめの食べ合わせをご紹介したいと思います。
カルシウムは、そのままだと吸収されにくいので、吸収率をアップさせる効果のあるたんぱく質やビタミンCを含む食材と一緒に食べましょう
例えば、ひじき煮の中に大豆や油揚げを加えるのは理にかなった食べ方ですし、ひじきを茹でたものと鶏肉とパプリカ、ドレッシングで和えてサラダ風に仕立ててもよいでしょう。
また、イワシやサバなど青背の魚に含まれるビタミンDもカルシウムの吸収を高めてくれるため、青背魚料理の付け合わせにひじきの煮物を添えるのもおすすめです
こうしてみると、身近なひじきだと思っていても意外と知らない情報がありませんでしたか。
よく知って、上手に摂り入れていきましょう。

Text by ゆず/食育インストラクター

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