生でもよし!干してもよし!旬の「アワビ」

生でもよし!干してもよし!旬の「アワビ」

刺身でコリっとした食感がたまらない、旬の「アワビ」
蒸すとしっとりとやわらかな食感もたまりませんね!
そんな高級食材である、アワビについてご紹介します!

【食感、うまみはだれもが認める貝の王様】

食感が魅力のアワビは、実は巻貝の一種です。
日本で食べられるのは、クロアワビ、エゾアワビ、マダカアワビ、メガイアワビの4種類です。
生で食べて、最もおいしいのはクロアワビですが、獲れなくなり、エゾアワビが各地で養殖されるようになりました。
マダカアワビは1kgを超える巨大な貝で、蒸し煮にすると驚くほどおいしいものですが、これもいまや幻の貝となっています。

【コリっとした食感がたまらない刺身】

アワビを刺身にするときは、塩を振り、たわしでぬめりや汚れを取ります。
塩や、こする刺激でアワビの身は締まり、独特のコリコリとした食感が引き立つのです。
そのため、ステーキや蒸したりする場合は塩を使わず、たわしで強くこすらないことで、ふんわりとやわらかな食感を生かします。

【中国三大珍味の干しアワビ】

みなさん、中国における三大高級食材とは何か、ご存知ですか?
中国では干しアワビを「乾鮑(カンパオ)」と呼び、”ツバメの巣”、”フカヒレ”と並ぶ三大食材のひとつで、お祝い事などでの縁起物としてとても珍重されています。
アワビを手間と時間をかけて丸ごと干すことで、うま味が増し、独特の食感と香りが生まれるそうです。


【アワビの穴はなんのため?】

アワビの殻には、4~5個の穴があいています。
この穴は、呼吸と排泄、卵や精子を放出するためのものです。
外敵に襲われたときは、岩にピッタリ張り付いて自分の身を守るので、困らないようになっています。
面白いことに、殻が成長するときに一回り大きくなる継ぎ目が穴になります。
新しい穴ができて、古い穴は閉じてゆきます。

【熨斗はアワビで出来ていた】

熨斗(のし)は「のしアワビ」の略で、昔はアワビを薄く剥いて干物にし、熨して(伸ばして)贈答品に添えられていました
現在でも、三重県鳥羽市国崎(くざき)町では、伝統的な「のしアワビ」作りが行われており、三重県の無形民俗文化財に指定されています。
近年では、ほとんどが薄い黄色の紙で代用されていますよね。
また、のし紙やのし袋の右側に描かれている、真ん中に包まれた黄色の紐のようなものが「のしアワビ」になっています。

アワビを用いたことわざで、「磯の鮑の片思い」という言葉があります。
アワビの貝殻が片方にしかないことに似せて、自分の片思いをかけていった、万葉集から生まれたことわざです。
昔からアワビは貴重であり、また大切にされてきたことを知りました。

Text by ナナちゃん/食育インストラクター

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