食べ過ぎ注意な森のバター「アボカド」のちょっとためになる?お話

マイルドでクリーミーな口あたりや、健康によいとされメディアで取り上げられることから、世代を問わず食べられるようになった果物(!)のアボカド。
日本で食べられるようになってから日が浅く、意外と知られていない情報も…?
今回はアボカドの秘密に迫ります!

【緑色だけど野菜じゃない

サラダやディップなど、野菜と似た使い方をしがちなアボカドですが、分類上は果物の仲間
アボカドはフルーツでありながら、糖質が少なくて甘くない異色の存在といえます。

しかし、糖質が少ない変わりに脂質が多く、エネルギーも高め
森のバターと呼ばれ、クリーミーな口あたりなのはこの脂質の多さが理由なのですが、注意しないとあっという間に体重が増えてしまいます。
ほかの果物の食べ過ぎは糖質過多に注意ですが、アボカドは脂質過多に注意が必要です。
適度な量を守って食べることが大切なのですね。
サイズにもよりますがアボカドは大体1日に1/2個ぐらいまでが適量と言われています。
あまってしまったもう半分は、皮をむかずに断面部分にレモン果汁を振ってラップをしておくと、酸化や変色を抑えることができます。

ちなみに、アボカドに含まれる脂質は不飽和脂肪酸、そして血行促進を助けるビタミンEも含まれているので、血液サラサラ効果が高い食べ物のひとつです。
そのほかには、肌の健康を保つビタミンAや、腸内環境を整える食物繊維も豊富に含まれているため、女性にとっては(エネルギー以外は)とても嬉しい効果が期待できる果物なのです!
無理なく上手に食事にとり入れてあげたいですね☆

【国産のアボカドが食べたい!?

スーパーなどでアボカドを手に取ってみると、ほとんどがメキシコ産と書かれています。
メキシコは世界のアボカドの生産の30%以上を担っており、多数の国に輸出しているのです。
日本でも国内で流通しているアボカドの90%以上はメキシコ産です。
アボカドは大型の樹木で寒さに弱い品種が多く、日本の気候に適した植物では無いので、輸入に頼らなければならないのも不思議ではありません。
もちろん国内でアボカドの栽培に挑戦されている生産者の方もいらっしゃるので、100%輸入品ではないのですが、現在の国産アボカドは一般の青果店やスーパーで気軽に買えるような存在とは言えないのですね。


【アボカドを育てれば…?

国内での生産が少ないなら、自宅の室内で温室のように育てれば新鮮な生のアボカドがいつでも食べられるのでは?
寒さに弱いといっても、実はアボカドを育てることはそれほど難しくありません。
北海道や東北地方のように毎年かなりの積雪がある地域はともかく、比較的温かい地方ならそこまで手をかけなくともある程度の大きさまでは順調に育ってくれるようです。
実際、リボベジの一環として、アボカドの種を発芽させて観葉植物にしている方も大勢いらっしゃるのです。

ですが、生産が難しいのは、気候だけの問題ではありません。
アボカドは結実させるのに手間がかかる果物なのです。
アボカドの花は雄花と雌花で開花時期がズレているため、自家受粉で自然に結実させるのは難しい植物。
人工的な結実は手間がかかり、自然に結実させようとすると、それなりの数のアボカドの木が必要になる。
こうした特徴を持つ作物は、生産の安定性に欠けてしまうのですね。
家庭でアボカドを育てる場合も同じで、収穫を目的とするなら花粉を保存するなどの手間が必要になります。

また、種から発芽させた場合、実をつけるまでには数年の時がかかるのも覚えておきたい点です。
とはいえ、自分の手で育てたアボカドを収穫する喜びは格別ですので、植物を育てるのがお好きな方はチャレンジしてみる価値アリ!ですね。
特に、輸入アボカドは実が青い状態で収穫し、移動中に追熟させて販売しているので、木になったまま熟したアボカドを食べられるチャンスはめったにありませんよ☆

アボカドはここ数年で一気に市民権を獲得したまだ新しい果物です。
今後は国内品種の開発などの可能性も十分あり得る食物なので、アボカドフリークの方は続報をお待ちくださいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター

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