あんずの実と種は違う味?

〈食育まめ知識〉あんずの実と種は違う味?

ジャムやドライフルーツで食べられるあんずは、中国が原産で2000年も前から栽培されてきました。
中国では、古くから実だけでなく種の中の杏仁(きょうにん)も利用されています。
苦味種と甘味種があり、苦味種は咳止めや喘息の漢方として用いられ、甘味種は種子を乾燥させて粉末状にした杏仁霜(きょうにんそう)になりました。
杏仁霜は、中華料理のデザートである杏仁豆腐に使われています。
あの独特な風味は、あんずの種子から作られていたのです。
ひとつの果物から違う味が作り出されるなんて不思議ですね。

【あんずの旬】
あんずは、バラ科サクラ属で桜より先に花を咲かせ、6~7月に大きなオレンジ色の実をつけます。
酸味が強く、傷みが早いため加工されることが多いですが、品種改良されて生でもおいしく食べられるものも出ているので見かけた際はぜひ食べてみてください☆

【あんずの効能】
あんずには、体を温める働きや冷え性を改善する効果があり、干しあんずを1日数個食べると良いとされています。頑固な冷え症には、あんずのお酒 「杏露酒」がおすすめです。毎晩、盃に1杯飲むことで効果が期待できます。

【杏露酒の作り方】
杏露酒は簡単に作ることができます。
あんず1kgをよく洗い、煮沸殺菌した保存瓶に入れ、氷砂糖400g、ホワイトリカー1.8Lを注ぎ、3か月保存し、実を取り出して、そのまま2か月ほどさらに放置します。
手間はかかりますが、手作りすることでおいしさが増しそうですね。

Text by ざわちゃん/食育インストラクター

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