試食訓練のススメ

災害時の非常食について見直しがされています。非常食はこれまで、「3日しのげればいい」という考えで備蓄されてきましたが、東日本大震災では、1週間たっても温かい食事が出ていない問題がありました。

そして、地域の拠点となる、学校給食の調理施設も災害時に備えた対策が求められています。“回転備蓄”という考えのもと、地域住民の備蓄米を貯蔵し、給食で使いながら常に5t備蓄している、という学校給食センターもあります。

これまで、非常食として乾パンのみ備蓄していた自治体も、米や缶詰、乾物、レトルト食品など、充実した内容へと替える動きが出てきています。

被災者の実感としては、普段から食べ慣れた物が、精神的にも落ち着く食事となるようです。そこで、日本災害食学会理事・別府 茂氏は、「災害時を想定して食事を作り、予定対象者に1食全部食べてもらう、本当にこれでいいのかを確認する作業が必要」とし、“試食訓練”を勧めています。

愛知県豊田市立旭中学校防災の日

工夫して試食訓練を行う学校もあります。写真は愛知県豊田市立旭中学校が防災の日に合わせて行った「炊き出し給食」です。なるべく食器を使わないように紙袋入りメンチカツやビニール袋入りご飯で各自おにぎりを握るようになっており、給食室に保管している備蓄用粉末みそと乾燥野菜を使った防災みそ汁も付けられ、野外で生徒が試食します。そして生徒自身が、災害時の食事を考える機会にもなっています。これも食育の一環です。

炊き出し給食

農林水産省では、「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」も策定しているので、参考にしてみてください。
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/140205.html

(月刊「学校給食」2014年4月号「震災から3年、給食は今」、2012年9月号「地域と連携!防災&炊き出し訓練」より)

(配信元:有限会社 全国学校給食協会)

 

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