セロリの香りの嬉しい効果とは?

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草木が芽を出していよいよ生延びる季節がやってきましたね。この時期は卒業や引っ越しなど新しい環境に備え、ストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめの旬の食材セロリをご紹介します。

セロリは独特の香りと食感が魅力ですが、栄養価そのものはあまり高くありません。しかし、栄養素以上にその香り成分に薬用植物としての効能が期待できます。特有の強い香りは精油成分であるアピインやセネリンによるもの。これらの精油成分にはストレスによる精神不安や不眠、頭痛、耳鳴りなどを緩和する働きがあります。

さらにさわやかな香りで胃液の分泌を促進し、食欲を高める効果も期待できます。古代ギリシャ・ローマ時代から薬用効果のある野菜と考えられ、薬や香料として使用されていました。

その後、フランスで食べられるようになり、ヨーロッパからアメリカへと広がっていきました。日本では江戸時代に長崎にオランダ船が入ったことによって西洋種が伝わり、オランダ三つ葉と呼ばれるようになります。香りが強かったため、定着しませんでしたが、昭和30年代になって食の洋風化が進み、セロリが一般に食されるようになりました。

セロリには大きく分けて、中間種、緑色種、黄色種、東洋在来種の4つの品種があります。日本で一般的に普及しているものは中間種のコーネル619という品種で厚みのある薄緑色の茎が特徴です。サラダやスープで利用されていますが、パセリやタイム、ローリエなどの香草類を数種類束ねたブーケガルニのひとつとして煮込み料理で肉や魚の臭いをやわらげたり、風味づけに用いられています。

また調理の際、葉を捨ててしまう方も多いと思いますが、実は茎よりも葉の部分にこの成分を始め、さまざまな栄養素がより多く含まれているため、上手に調理して食べるようにしましょう。

text by ざわちゃん/食育インストラクター

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